穿通(神経の管の先端まで器具を通すこと)は必要か?
投稿日:2018年2月21日
カテゴリ:院長ブログ 根管治療(歯の神経の治療)
穿通とは、神経の管の治療をしているときに、器具を神経の管の先端まで通すことを言います。
私のクリニックにも、他院様から
「穿通できないから見てほしい」
という依頼がよくきます。
いつもご紹介していただいている先生から、
「病変が大きく、穿通できないため、お願い致します。」
とのご依頼をいただいたケースです。
よく見ると、根管の続きがみえております。
実は穿通できないケースの1/3くらいは、
『根管口の明示がうまくできていない』
ことが多いです。
穿通。
根管口を丁寧に整えるとあっというまでした
充填時。
湾曲もそこまで激しくないです。(ハイフレックス使わなくても出来ちゃうくらい)
さて、ここまでお話しといてあれなんですが、
ルンド大学(スウェーデン)の調査では、
『穿通できたケースの成功率と穿通できなかったケースの成功率に大きな開きが無い』
という結果がございまして、本当に大事なのは、
①虫歯をきっちり取ってから根管治療を始める
②ラバーダムは必ずする
③根管口をきれいに整える
④穿通は細くしなるファイルでゆっくり
⑤穿通できなくて治るケースはあることを患者さんにお伝えする
というのが大事かと思います。
穿通はだいじです(←矛盾している笑)
なぜか?
根管の長さが測れないからです。
でもきっちり、マイクロを使って感染源とおぼしきものを取ってしまえば、意外と予後はいいです。
私のブログのケースでもたまに穿通していないものもあります。
さて、この辺の知識の整理をしたうえで、湾曲根管のトレーニングをしたい先生に朗報が!!
このセミナーでこの辺をかなりマニアックにおさらいします。
まだ、材料屋さんに配布していないにも関わらず、2名の先生からお申込みいただいたそうで、本当にありがとうございます。
きっとこのブログをみてくれている先生なのでしょう。
会場であらためてお礼を言わせて頂きます。
残り8席( ;∀;)
皆様、よろしくお願い致します。
■ 他の記事を読む■