破折ファイル(根管治療の器具が歯の中で折れた場合)|東京日本橋の歯医者|ほうじょう歯科医院新日本橋

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破折ファイル(根管治療の器具が歯の中で折れた場合)

投稿日:2014年6月9日

カテゴリ:院長ブログ

先日、仲良くしている後輩ドクターから、ファイル折ってしまったので、一度、見てもらっていいですか?と頼まれたのですが、具体的な症状もなく経過しているそうなので、もし、今後、症状が出たら診るけど、まだ、取る必要あるかわからんよ~と正直に話しました。

ファイルとは、歯の神経の管の治療に使うやすりみたいなやつで、先日のブログで写真載せた、例のヤツです。

ニッケルチタン製のものは、イタミがパッと見、まったくわからないので、回数制限をもうけて、廃棄しています。この回数制限を無視して使うとある時急に折れてしまいます。新品でもたまに折れます。

ただ、使うたびに、オートクレーブという、ばい菌を皆殺しにする機械で滅菌しているので、基本的に、ファイル自体は無害です。ラバーダムをかけて、しっかり治療していれば、無理してとらなくても、根管治療はうまくいくことが多いのです。不幸にも、治療のうえで、ファイルが邪魔で、どうしてもとらなくてはいけない、そんなときには頑張って除去を試みます。

ただ、マイクロスコープを使っても、取れないことも多いので、ひとまず、治療をすすめて様子を見るのが、一番いいかな、と、世界中の歯内療法医は考えているようです。

一番大事なのは、折れた話をしっかり患者さんに伝えて、ひょっとしたら取らなくてはいけないかもしれません、と、予めお話してあげる事なのではないかな、と思います。

 

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