破折ファイルの除去について
投稿日:2015年6月22日
カテゴリ:根管治療(歯の神経の治療)
ファイルは、誰がやっても折れることが有ります。
勤務医時代、ファイルを折ったことが無いと自負していたのですが、確かに、写真のような症例は、勤務医時代、湾曲部を突破することができなかったので、ファイルにかかるストレスが発生する前に諦めるということをしていました・・・。そりゃ折れないですよね笑(勤務医時代、異常に私は怖がりで、あきらめが早かった)
折れるということは、難しい症例なんですね。(そうじゃないこともありますが・・・)
最近、いらして下さった患者さんも、ファイルが折れていて、抜髄(神経を取ること)後、痛みが出てきたとのことで、「先生、抜歯なんですかね・・・」と、おっしゃっていました。
確かに凄く難しい症例で、取れるか自信がなかったのですが、「ダメなら外科処置で、なんとかするんで頑張っていきましょうね!」とお話して、除去を試みました。無事取れたからよかったのですが、除去中に気が付いたのですが、その症例は実は、折れたファイルが原因で痛みが出たのではなく、未探索の神経管がもう一本あって、痛みが出ているのでした。
患者さんは取れて喜んでくださいましたが、ファイルは悪者じゃなかったんですね|д゚)
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みたいなのが出来ると、歯医者としては何だかうれしいですが、結局、取れてなくても治せた可能性はあるんですね。
最近、患者さんも知識がすごくて、びっくりします。
でも、いろんな情報で、歯医者に疑心暗鬼にならないで、担当の先生の話をちゃんと聞いてあげてくださいね。
今度、患者さんの承諾が得られたら今日の除去の症例も紹介したいとか思っちゃっている自分もなんだか矛盾をかかえていますね笑
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