意図的再植とは
投稿日:2018年2月7日
カテゴリ:院長ブログ 根管治療(歯の神経の治療)
神経の管の治療を行ったあと、予後が悪かった場合、外科的に悪い部分を切り取る、
『外科的歯内療法』という処置を行います。
基本的には歯茎を切らせてもらい、根の先3mmを切り、神経の管に3mmのMTAをいれるのが一般的ですが上下の7番(一番奥の歯)はこれの適応外になります。
その理由は、奥すぎてマイクロスコープの光軸が届かないということが主なのですが、では7番の場合、どうやるかというと
『1度抜歯して、口腔外で悪いところを切り取る』
意図的再植というやりかたで治療します。
こちらのケース。写真右側の歯になります。
根管治療を行いましたが、治癒しません。
7番なので、再植をすることにしました
術後1年。
綺麗に治癒しております。
しかし、再植にはデメリットがあり、抜歯時に歯を折ってしまうと戻せないということがあげられます。
根管治療をした歯はそもそも割れやすいため、そーっと抜いても途中でぱきっといってしまうことがあります((+_+))
私もなんどかそのような経験をしたことがあり、7番の根管治療はいつも緊張します。
なるべくなら外科に頼らず治したいところですね。。。
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