外科的廷出?矯正?
投稿日:2016年1月14日
カテゴリ:根管治療(歯の神経の治療)
写真ではわかりずらいと思われますが、歯肉の下、5~6mmの所で歯が割れてしまいました。
他院で、抜歯と言われて来院された患者さんです。
大学教育では、骨より下まで、虫歯や欠損が及んだ場合、抜歯が第一選択と習います。
ですが、歯の保存を強く望まれる患者さんには、抜歯を受け入れてもらえない事も多いですよね。
私のクリニック、他の歯医者で抜歯と言われてセカンドオピニオンで来ましたという患者さんが圧倒的に多いです。
なので私は、抜歯は医学的に全く問題のない診断でも残さなくてはいけないんですね。
今回のケースは外科的に対処することにしました。
これはどうゆうことかと言うと、一度抜いて、90度回転させて、再植しました。
そうすることで、割れた辺縁を骨マージンに近づけるというものです。
やり方としては、ペリオトームという器具でゆっくり歯根膜を切って、そーっと抜いて、ひねるだけ。。
超簡単です。
狙っていた位置より深くなってしまい、今後、歯周外科か、矯正で何とかしなくてはいけないかもですが、再植は、術後に、けっこう自然廷出が起こるので、しばらくは様子を見ます。
本来、矯正で引っ張る方が確実なんですが、費用面と来院回数の兼ね合いもあり、今回は外科で行いました。
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