根管治療の器具にはどんなものがある?
投稿日:2019年1月16日
カテゴリ:根管治療(歯の神経の治療)
根管治療で用いる器具には色々あります。
治療を受けている患者さんはどんなものが使われているのか気になる方も多いと思いますので、当院で用いている器具を治療の流れに沿って説明します。
①麻酔・・・表面麻酔(綿にしみこませた物をお口の中にこすりつけています)をしてから注射します。33Gの細い針でなるべく痛くないようにしています。
②ラバーダム・・・根管治療でもっとも重要なラバーダムをします。オラシールというものも併用します。
③神経の管を掃除・・・金属の鑢のようなもの(ファイル)で神経の管を掃除します。
ステンレスのものとNiTi製のものを使い分けます。
マイクロスコープを使い、超音波で掃除する場合もあります。(当院ではほとんどの症例でマイクロスコープと超音波を使います)
こんな感じで神経の内部を見ています。
④神経の管を樹脂で詰める・・ガッタパーチャと呼ばれる、ゴムのようなものをユージノールというペーストと一緒に詰めます。場合によってはMTAと呼ばれる、骨を誘導する作用のあるセメントを入れます。最近はMTAの機能を備えたペーストとガッタパーチャを併用することも多いです。
⑤土台を立てる・・・ファイバーコアと呼ばれる、しなる素材を支柱に土台を立てます。
⑥被せ物をかぶせる・・・被せ物は根管治療とは呼びませんが、長期の安定性のために被せ物の精度は重要です。
以上になります。
どこの歯科医院も同じようなものではないでしょうか。
マイクロスコープとMTAは普及率が数パーセントなのですが、根本は同じです。
■ 他の記事を読む■