圧排糸と型どり
投稿日:2022年3月3日
カテゴリ:院長ブログ
近年、光学印象という、光で型をとる方法が注目されております。
従来は寒天やシリコンを用いて型を取る方法が一般的ですが、寒天やシリコンはどうしても歪む可能性が否めないという側面があります。
それに比べ、光学印象は素材のゆがみは原則ないと考えられます。
ほうじょう歯科医院でも、トリオスという光学印象のシステムを取り入れ頑張っていますが、どうしてもシリコンに頼らないといけない場面があります。
圧排糸と呼ばれる糸を入れます。
一本目は黒いものを、2本目は緑のものを使います。
歯肉の奥までシリコンが流れていますね。
前歯の様な、歯肉の下まで型を取りたいときはどうしてもシリコンのほうが精度が高いと思われます。
また、ジルコニアの表面にポーセレンを焼き付ける被せ物は模型上での作業が必要なため、シリコンを使う必要があります。
まだまだ、すべての症例で光学印象を使うことができないのはすべての歯科医師共通の悩みといえます。
患者さんの中には、「どうして光学印象を使ってくれないのだろう」と疑問に感じた方もいらっしゃるかと思いますが、ケースバイケースで、まだシリコンで型を取るほうが良い場面があるんですね。
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