非常にレアなMB3
上顎大臼歯の治療を困難にするものの一つにMB2という、副根管があります。
MB2は近年非常に有名になっており、10年くらい前の歯科医師国家試験にも出題されるくらいメジャーになりました。
しかし、MB3は流石に知らない先生も多いのでは・・・?
MB2を見つけて安心していたところ、最終洗浄後に怪しい影が気になり8号のファイルを入れたところです。
なんとMB3がありました。
MB2はかなりの症例で目にしますがMB3は本当にレアです。
MB2にかなり近接しておりますが、根尖まで独立しておりました。
根管充填すると
こんな感じです。
縦長なMB2みたいですね。
MM根やMB3のような、激レア症例は存在を知っていないと必ず見逃します。
特にMB2見つけたら満足しがちな先生もほとんどかと思いますのでご注意ください。
この症例はCTを撮影せずに治療したので発見が遅れてしましました。
CTを上顎大臼歯の場合いはもっと撮影しても良いのかもしれませんね。