大きな根尖病変があり、紹介いただいた症例の6年後
開業当初、大学の後輩からご紹介いただいた患者様です。
とても大きいため、奥から3番目の歯が原因なのかもしれないと言われていたそうですが、精査すると奥から3番目は神経が生きておりましたため、奥から2番目の再治療を行うことにしました。
根管充填時。
側枝(神経の枝毛みたいなもの)に充填剤が少し入りました。
充填6年後。
綺麗に治癒しました。
この症例で素晴らしいと思うのが、大きな病変が治癒したこともそうですが、奥から3番目の神経を救うことが出来たことです。
神経を取った臼歯は神経がある歯の7.4倍破折する可能性が高くなると言われており、この歯の寿命は大きく変わったと言えます。
開業当初、この歯の治療をさせていただき、今回1本後ろの歯の治療をとのことでたまたま予後を見ることが出来ました。
6年間、本当にいいことも沢山ありましたが辛くて閉院したくなる日も数えきれないくらいありました。
このように、すごくよく治っている歯を見ると本当に「私もこの歯のように強く生きなければ」と考えさせられ励まされます。