樋状根(C-shape)の根管治療
投稿日:2017年12月28日
カテゴリ:院長ブログ 根管治療(歯の神経の治療)
DCVという勉強会でいつもお世話になっている先生からご紹介いただいたケースです。
「抜髄(神経を取る処置)をしたんだけど、全然痛み引かなくて、オープン(蓋を外しておく)にしてあってなんとかしてくれないかな?」
と、二日酔いで部屋で伸びていたところに電話を頂きました。
頭いたいのと気持ち悪さで正常な判断がついておらず、泊りに来ていた歯医者仲間に、
「根管治療の紹介を受ける夢みたわ・・・俺も働きすぎだな・・・。」
と言ったところ、
「なんか電話で誰かと話してたよー。電話しながらめっちゃペコペコしてたよ笑」
と言われ、もしや夢ではなかったのか・・・?と思っていたら本当に翌日ご予約頂いたという症例です。
これは歯内療法医でなくともレントゲン見たら「樋状根だな・・・」
という感じです。
樋状根とは通常の歯と違い、神経の管がひと塊になっており、マイクロがないとかなり難易度が高い治療になります。(もはや不可能と言ってもいいかも)
さらに、この患者さん、お口が指2本分しか開かない方で(通常3本ぶんは華奢な女性でも開きます)難易度としてはかなり高めでした
充填するとこんな感じになります。
ボイド(気泡)のようにみえるのは中隔をあえて残したからですね。
ここを削るか残すかはかなり意見が分かれます。
私は感染の具合でその時々で決めています。
症状も落ち着いて、無事紹介元の先生にお戻しできました(^^♪
さて、今年もあとわずかですね!
明日まで診療しておりますので何かトラブルありましたら明日お電話ください。
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