大臼歯はバリエーションが豊富。
投稿日:2018年7月18日
カテゴリ:院長ブログ 根管治療(歯の神経の治療)
大臼歯とは
上下左右の奥歯2本づつを指します。
親知らずも一応大臼歯に分類されますので、抜いてないひとは上下左右に3本の大臼歯がある人も居ます。
さて、なんでこのレントゲンが気になったかというと
近心頬側根と遠心頬側根がくっついているからです。
口蓋根の形成が若干不足している+遠心に過剰切削なようにも見えますがよくできています。(私の症例ではない)
こんな感じの症例、じつはすごく多く、そして充填が難しい。
私や小長谷は垂直加圧充填(コンテニアスウェーブ)という方法で充填しているので、このような症例も簡単ですが、側方加圧で充填する場合、根尖付近でメインポイントどうしが干渉してしまい、なかなか厄介。
ここからはマイクロをもっていなくて、垂直加圧の機材を持っていない先生に私なりのアドバイスをさせてもらうと、
「癒合に気が付いたら、ファイルがスムーズに挿入できる方をまずきっちり根充し、そこにもう一方の根管からメインポイントを挿入し、GPにどこまで挿入できるか印を付けます。
あらかじめ測った作業長とのずれがわかったら、その長さのぶん、GPの先端をカットします。
それをメインポイントにして側方加圧するといいとおもいます。」
です。
先に根充しやすい方を詰める理由は、
「挿入しにくいほう=湾曲がつよい」と判断できるので、
作業長が短くなればそれだけ根充が簡単になるからです。
簡単に根充できる根管をもっと簡単にしても良いのですが、かしこくないです。
参考になれば幸いです。
さて、くどいですが今週の金曜は徹夜会です!!
21:00~22:30
内神田PMO11階
演者 原先生 関口大先生
参加費無料
お二人とも素晴らしい先生なので無理してでも来てくださいね。
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