困難なファイル除去
投稿日:2016年9月25日
カテゴリ:根管治療(歯の神経の治療)
最近、ほんと忙しくて、中々ブログに手が回らず・・・
シルバーウィーク初日の土曜はは古巣でバイトをし、日曜は岩田臨床セミナーの補綴咬合コースの1回目で、月曜は長野に結婚式に行ってまいりました。
結婚式の余興でダンスを任され、当日までの1週間、ほぼ毎日八木先生と深夜練を繰り返し、練習の後はビールを飲みながら反省会・・・そして翌日朝から仕事・・・みたいな感じでかなりハードでした。学生時代の部活みたいでしたね。
岩田先生の補綴咬合セミナー、めちゃ勉強になりまして、それについても今度ゆっくり書かせてもらいたいと思います。
さて、リア充自慢してすっきりしたところで、今回の本題に入ります。
普段からお世話になっている先生からのご紹介で診させていただくことになったのですが、
別の歯医者で「ファイルが折れてるんで、抜歯かもしれない」ということを言われ、私を紹介してくれたのですが、以前からブログでも言ってますが、『破折ファイルのある、無いより、どんな環境で抜髄をしたかのほうが、全然重要』です。
ファイルが折れても治る歯は沢山あるし、逆に痛みが出てて、折れたファイルがあると、鬼の首でも取ったかのように「これは、ファイルが折れてます。抜歯してインプラントにしましょう」みたく話をまとめる先生もいます・・・が、ちゃんとラバーダムしてて、きちんと滅菌した器具を使っているのであれば、折れてようが折れてまいが、そんなにトラブルにはなりません。
そう、ファイルが悪いんじゃなく、ラバーダムしなかったり、きちんと滅菌してないから再発してるんです。
ファイルが折れてなくても、その歯は痛くなる運命にあったと言っていいかもしれません。
ただ、今回の症例、どうしてもファイルを取らなくてはいけなかったのです。
なぜかはおいおい説明します。
MBとBDの間にまるで樋状根みたいにイスムスが広がっております( ;∀;)
これは厄介です。
ただ、ファイルがあるのはP根。無視して先に進みます
ちらっと見えてきました
レントゲンでもあれだけ極太で長いファイル。奥のほうで見えてきました。
普通、見えていますと、除去までの時間は超早い。
E7またはMANIの超音波エンドファイルというものを使い、根管壁とファイルの間に振動を加えると秒殺で取れるのですが、今回、ホントにガッツリ噛んでて、全く取れません。
仕方なくパワーを上げてちまちましていると
金属の塊がとれてきました。
ただ、塊って感じで、ファイルには見えませんでしたので、つるつるになった部分が金属疲労でちょっと取れただけであることが解ります。
その後、しつこく超音波攻撃しているとようやく
この症例、なんでこんなにムキになってファイルを取ろうとしたかと言うと、ファイルを揺らす時から、出血がびしゃびしゃしていて、これはパーフォレーションしているんだなーと思い、ファイルをどかさないとMTAが入れられないと判断したからなんですね。
除去後は綺麗にお掃除して
超大変な症例でした。
土曜の朝から昼すぎまで掛かってしまいました( 一一)
奥山さん、いつも休日出勤ありがとう。
患者さんも長い時間お疲れ様でした。
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