インプラントVS歯の移植
投稿日:2018年8月22日
カテゴリ:院長ブログ 根管治療(歯の神経の治療)
昨日はインプラント治療の流れをお話させていただきましたが、抜歯したら、
1、入れ歯
2、ブリッジ(両隣の歯が健康ならば)
3、インプラント
という流れが一般的ですが、私はそれに
4、親知らず若しくは矯正で抜歯が必要な歯を移植
というプランも提案することが多いです。
歯科医師向けの雑誌で何度か執筆したことがあるのですが、移植はうまくいけば、インプラントと同じくらい有効な治療になります。
もちろん、脱落することも経験していますので、
「確実さを取るならばインプラント」
「予知性は高いがインプラントに確実性では負ける移植」
という位置づけで診療をしています。
一症例、ご紹介させていただきます
破折のため、抜歯が必要と診断された6番
CTで分析した結果、下の親知らずより、上の親知らずの方が移植に有利と判断された
移植当日。
骨がだいぶ大きい範囲で無いことが確認された
3週間後に根管治療を始める。
樋状根であった。
半年後。
骨の再生を認めるが、まだ、骨が出来切っていない感は否めない。
こんな感じで移植をやってます。
これは小長谷先生の保険の症例です。
私は自由診療の強みをつかい、
エムドゲイン+人工骨+メンブレン
を使いますんで治りはメッチャ早いですが、この症例ではそんなもの一切使っておりません。
何が言いたいかというと、
根管治療の質+抜歯の技術+CTによる綿密な計画
さえあれば、特別な材料がなくてもうまくいくケースが多数あります。
小長谷先生、流石です。
インプラントと移植、どちらも前準備が肝心ということですね(^^♪
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