虫歯は、横から詰めるか上から詰めるか
投稿日:2018年7月4日
カテゴリ:院長ブログ
マイクロはあくまで巨大な虫眼鏡みたいなもんです。
これがあれば何でも出来てしまうというのは誤解です。
例えば
自由診療で虫歯を取ったとの事で、充填の続きをお願いされました。
隣接面の虫歯は横から開けると大変。。
奥の方に虫歯の取り残しがあったので
上からも小さい穴を空けて
虫歯をある程度取り除き
染め出し(ビスカリエ)
虫歯除去。
レジン充填。
これ、簡単に見えますが、最初から私が削っていたら、もう少し歯を失う量は少なかった・・・
臨床を複雑化するのは歯科医師でもあるのです。
簡単に物事を進めるのは実は合理的な臨床を続ける中で生まれる最適解なのです。
如何に楽をするかを僕らも考えています(こんなこと言ったら怒られそう)。
小難しいことより、
「ラバーダムを掛け、防湿を最適化」+「マイクロを使い必要な部位の切削」+「過不足のない充填」
=臨床の行きつく答え
だと思います。
何が言いたいかというと、3Mixや、カリゾル部、大いに結構。
しかし、トラブルシューティングをするのはその治療を行った先生ではないのです。
しかし、失敗症例にもっと目を向け、歯科に対する不信を無くさないと、皆不幸です。
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