虫歯の治療何年持ちますか?
投稿日:2014年6月18日
カテゴリ:院長ブログ
こんな感じの質問がよくあるので、長崎大学の医局員、患者さんの意識調査のまとめたデータから引用させていただきます。
グラフなど、コピーしちゃうと、大人の事情的な問題が出てしまうので文献に書いてあったことを掻い摘んでお話しいたしますね。
修復物(詰め物、被せ物などを言います)の再治療までの機能時間の分布を調べると、2.5年持たずにだめになったものが56/192で、5.0年持ったがだめになってしまったものが110/192。
10年でやり直しに至ったものが160/192と全体のほとんどを占めていることが解ります。
このデータでやり直しに至ったもののなかで、歯髄炎(私の話に出てくる神経の治療ですね)、破折、脱落(被せ物、詰め物が外れちゃうということ)が原因の場合、特に機能時間は短かったとのこと。
「虫歯が大きくて、神経の保護をしておきますね」という会話、診療をしていると、しょっちゅうあります。ただ、機能時間は短いのかもしれませんね、僕たち歯医者は頑張っても|д゚)
昨日のブログに出てる、コンポジットレジン(以下CR)と金属の修復物に関する、面白いデータがあります。CRと金属どっちが長持ちすると思いますか?という質問で
補綴(入れ歯など)の医局の先生の回答・・・金属:CR 13:1
歯周病学の医局員の先生・・・金属:CR 5:11
保存修復歯内学(CRや、神経の管の治療)の医局員・・・金属:CR 1:1
先生によって考え方はいろいろですね!
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