穿孔部より飛び出したガッタのその後
投稿日:2018年8月1日
カテゴリ:院長ブログ 根管治療(歯の神経の治療)
ガッタパーチャ以下(GP)は基本的に感染源になります。
野杁先生の論文が有名です。
なので、なるべく取り除くことが必要です。
しかし、再治療で、GPがすべて取り除くことが出来ないという論文もあります。(日曜のセミナーで阿部先生が紹介してくれました。)
で、根管の外に飛び出たGPはかなり良くないです。
生体にいつも触れることになります。
根尖からでてしまっているように見えます。
全然マイクロで見えないので、偏心投影すると
完全に根の外側です。
これでは取れないですね。(いや、取れることもあるんですが)
やむなく、MTAで穿孔封鎖しました。
あれ、ない??
偏心で見てもない!!
患者さんに、なにか歯茎からでてきました?とたずねると、
「そういえば硬いなにかがでてきました」
とのことでした。
たまーに、体が異物を排除しようとして、このようなことが起きます。
昔、ブキャナン先生が、「どうしても取れないものは押し出せ」
ということをおっしゃっていましたが、これもそれに近いイメージでしょうか。
人体って不思議!!
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