大きな病変を有する歯の根管治療
投稿日:2018年5月17日
カテゴリ:院長ブログ 根管治療(歯の神経の治療)
大きな病変があります。
なんとなく側枝が怪しそうですね。
深い虫歯を治療した後、数年間何事もなかったのに急に腫れてくるということが結構あります。
この症例もそのケースです。
ピンぼけしてます笑
作業長を決定し、
根管充填。
ここまで、1日で行います。
歯内療法の間違った常識ですが、
『病気が大きいから小さくなるまで何度も患者さんに通ってもらう』
というのは完全に間違い。
根管内の細菌数が極限まで減らせていたら、早く充填するべきです。
薬をいれて、仮の蓋をして、また来てもらって、蓋外して、薬入れて・・・とやっていると、菌が仮の蓋をすり抜けて根管内に侵入してしまう可能性があります。
其のうちの一回でもラバーダムしてなかったらさらにそのリスクはあがります。
3カ月。
治癒傾向はありますが、まだまだ大きいですね。
半年後。
かなり治ってくれましたね。
最近、とらびねじゃど先生の『Endodontics principle&practice』という本を読んでいて、術後の評価のセクションで、
『再評価のレントゲンは6カ月ごとにとる。期間が短いと読影が難しい』
ということが書いてあり、まさにその通りだと思います。
しかし、私は3カ月で見ていて、その理由は
『3カ月で跡形もなく病変が消えるケースが結構ある』
というのが理由です。
色々な事情から、レントゲンで治癒傾向が判断つくまで被せ物が被せられないケースがあります。
なので、可能であれば早い段階で、外科に踏み切るか、被せ物を作るか、判断したいケースが少なくないのです。
予後の判断は中々難しいですね。
さて、GCさんからソフトレッチ(縫合糸)の新しい針が2種類出ました!!
メーカーの方と昨日飲んでいたら、「歯根端切除術のときにこんな糸があれば先生たちに喜んでもらえそう」ということで鮫田さんがプッシュし続けてついに販売にこぎつけられたそうです。
あまり広告にお金をかけてないから売れないかも・・・なんて寂しいことを言っておられましたので、お読みの先生、是非一度お使いください!!笑
歯根端切除は縫合の良しあしで瘢痕のきれいさが変わりますので( ;∀;)
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