外科的歯内療法(意図的再植)を計画するも、破折に気づき移植に術式を変更したケース
投稿日:2018年5月28日
カテゴリ:院長ブログ 根管治療(歯の神経の治療)
根管治療をしても治らないケースがあります。
理由は、
①側枝があり、そこに感染がある。
②根尖孔外にバイオフィルムがあり、免疫応答が働かない
③実は破折している
などがあげられます。
今回のケース、3年前に私が根管治療を行ったケース。
樋状根でした。
特に術後は違和感もなく経過していましたが
3年後、すごい大きな透過像が((+_+))
7番で歯根端切除ができないため、再植を計画しました
しかし、なんと破折に途中で気づき、移植に術式を変更。
動画にしましたので見てみてください
こんな感じです。
骨を削ったところは3カ月くらいで埋まりますので、お楽しみに(^^♪
こんなこともあると思い、患者さんにも前もって、移植になる可能性はお話しました。
大体、ずっと予後よかったのに急に病気できるなんて変ですし。
今まで雑誌などに沢山執筆させて頂いて、その内容のほとんどが移植でした。
なかなか大学教育で習わない治療ですから、歯科医師にとってハードルは高いでしょう。
しかし、過去に紹介したミラー先生のように、移植は根管治療より歴史が長くエビデンスもあります。
しっかり勉強して正しい知識を身に着けると、中々いい武器になります。
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