原因不明の歯の痛み
投稿日:2018年7月11日
カテゴリ:院長ブログ 根管治療(歯の神経の治療)
とくに虫歯は見当たらないものの、歯髄炎の症状があったため、インレーを取ることにした症例です。
神経に到達するクラックが!!
クラックは厄介です。
AAEのガイドラインでは予後は不良。
最悪抜歯にいたることも多いです。
このケースは一先ず抜髄(神経を取る)という処置を選択しました。
クラックの診断ですが、
トゥーススムースという棒を咬頭ごとにかんでもらい、離した瞬間に痛みが強いとクラックのケースが多いです。
もしくは照射機で色々な角度から照らし、マイクロで観察する、トランスイルミネーションテストも有効です。
染色は補綴物を外せるときは有効です。
以前、クラックトゥースシンドロームと呼ばれていましたが、Path way of the pulpによると、シンドロームとは症候群をさすが、クラックはあくまで歯の状態をさすのでシンドロームと呼ぶべきではないということが書かれています。
原因不明な激しい痛みが多いこの疾患なのでシンドロームと呼びたくなるのもわかります。
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