ストリッピングパーフォレーションをリペアしたが歯根端切除が必要になってしまった症例
投稿日:2017年7月23日
カテゴリ:院長ブログ 根管治療(歯の神経の治療)
大臼歯の近心根は上下とも、パーフォレーションがめちゃくちゃ多いです。
昔はパーフォレーションリペアはEBAセメントやスーパーボンドが主流でしたが成績は悪く、成功率は文献によっては19%とかでした。
現在はMTAがあるので飛躍的に成功率は上がりましたが、根管治療で一番大事なのは、「MTAを上手に詰めることではなく、感染源を徹底的に除去する」ことが重要になってまいります。
感染源を除去する。これは言ってしまうと簡単そうですが、実はめちゃくちゃ難しい。
神経の管の中だけに菌がいるのであれば治るかもしれませんが、
根尖の外側にべったり歯石が((+_+))
こうゆう症例も世の中にはあります。
話がそれましたね。
元の症例に話を戻すと
わかりにくいですが舌側根にMTAをオーバーで詰めました。
術前から、歯肉から排膿が止まらなかったのですが、術後もあまり変わらず・・・
やむ終えず、歯根端切除に踏み切りました
排膿も止まり、骨もなんとか出来てくれました。
しかし、見ればわかるとおり、パーフォレーション部まで切断していったのでかなり歯根が短い・・・
理由は舌側根を切断するためには頬側根を切らないと物理的に不可能だからです。
頬側根のみを切断するためには舌側からアプローチしないといけないですね。
そうすると麻痺出ちゃいます。
今後、何年持ちこたえてくれるのか、非常に気になる一症例でした。
さて、このような症例はさておき、今週の金曜は21時から勉強会です。
柳沢は『前回の続き(洗浄と貼薬だったかな?)』
私は、『アクセスキャビティーを再考しよう』
です。いつも来てくれてるみんな、来てね!!
終わってから飲みに行くことが多いのですが、土曜に、人間ドックの予定があり、私は帰ります。
ああ、憂鬱・・・
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